旅の途上

オランダで「小学校教員になるまで」と「なってから」の足跡。

Day351

今日のTaalcafeはいつもと少し違う雰囲気があった。

いつもと同じスーザンが先生として支えてくれるのは変わらないし、前回から参加しているサーシャも変わらず。今回から新しく参加したチャールズだけがいままでとの違い。

私は簡単なオランダ語は読めるけれど、聞き取りと会話はまだまだ。

サーシャは読めないけど、聞き取りと会話はそこそこ。

チャールズは読めない、話せない。英語もかなり厳しそうだった。

少し考えてスーザンは、テキストを私に読ませて、サーシャはテキストの文字を追って、チャールズはとりあえず聞くことからはじめようということで始まった。

でも、チャールズはスーザンをにらむような目つきで見るし、不満をあからさまに表していたし、数分後にはいびきをかいて寝ていた。

3人の中では断トツで若い私に対して、スーザンが手厚く時間をかけていることに納得がいかないよう。チャールズにしたら、若いんだからすぐ覚えられるだろうという感じ。スーザンは、日本語とオランダ語はかけ離れた言語だから、第一言語がフランス語のあなたに比べて彼の方がハードだと言ってくれていた。

 

不満ばかりを重ねて自分から参加しようとしない人。

この場があることに感謝して食い入るように参加する人。

 

どちらもオランダ語を話せるようになりたいと思って足を運んだのは同じ。でも、何が違うんだろう?

やる気の問題だと言ってしまえばそれで終わりだけれど、本当にそうなんだろうか?これまでの環境が大きく違うからではないか?チャールズの母国はコンゴ共和国、コンゴはポルトガルに征服された後に19世紀に行われたベルリン会議でフランス領とベルギー領に分けられた。公用語はフランス語。独立したのは1960年。1997年には内戦も起きている。(参照元:コンゴ共和国基礎データ | 外務省

環境が違う2人の人間を並べて、比べるのは難しい。

小学校でも同じじゃないだろうか。

どんな人生が幸せなのかは人によって違うし、わからないけど、自分は恵まれていることはわかる。

スマホがあって、パソコンもあって、仕事があって、帰る国があって、安全で、教育を受けていて、自分で考えることができて、しかも選ぶこともできて、友人がいて、家族がいて…

gezillig thuis zijn