旅の途上

オランダで「小学校教員になるまで」と「なってから」の足跡。

Day673 ~コップ一杯のコーヒーのお金~

今日は電車の中で、物乞いの人と出会った。メモには、仕事がなく、子どもが2人いることが書いてあった。オランダ語と英語で。私は現金を持っていたけれど、1€も渡さなかった。

どうして?

損した気持ちになるからだろうか?騙されている気持ちになるからだろうか?苦労して手に入れたお金だから渡したくないのだろうか?だから相手にも働けと言いたいのだろうか?メモの最後には、「I hoop that you understand my situation」と書いてあった。「だれかのために」とか「教育をもっと良くしたいとか」戯言にしか思えない。

自分の目で見たものを、信じることができない。本当に自分で判断しているのか?

自分がカフェでコップ一杯のコーヒーを飲むお金は、その家族の貴重な夕食に変わるかもしれない。そうでないかもしれないけど。次は、お金を渡してみたいと思う。コップ一杯のコーヒー分のお金を。

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Day672 ~ウィンクの安心感~

昨日、図書館で隣に座っていた少女がペットボトルのふたを開けられずにいた。「Mag ik?」と声をかけて、開けることができた。上手にオランダ語を話せないけれど、どうやったら相手に気持ちを伝えることができるだろうと、ふたを開けたペットボトルを少女に渡しながら考えていたけれど、思いつかないままだった。

そのあともしばらく考えてたけど、言葉はそれほど意味がないもののように感じていた。きっと、オランダ語がよくわからない状況でオランダ語を聞く経験を何度もしているからそう思った。ときに、子どもたちに対しても、言葉で理解してもらおうと一生懸命になっているような気がした。実は、目が合ったときに微笑んだり、握手したり、抱きしめたり、肩車したり、膝の上に乗せたり、ハイファイやボックスをしたり…。

そんなこんなで、「ウィンク」が相手に気持ちを伝える一つの素晴らしい発明だと思った。これまで上手に挨拶もできない自分に向けられた「ウィンク」にどれほど安心を感じたかわからない。「ウィンク」上手に使えるようになろう。まずはカフェのオーダーで。

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目細いのが不安要素。

Day669 ~気分の正体~

ここ数日、やることに追われている感があって、(期日をコントロールできてないだけなんだけど)やりたいことに時間を使うことができていないなと思いながら図書館までの道を歩いていた。

そしたら、小雨で薄暗い午前中に向こうから七色の傘をさして歩いてくる老夫婦を発見。めちゃくちゃ大きく手を上げてこちらに向かってくる。TaalcafeのD先生だった。半年以上ぶりだったのに覚えててくれて、握手、握手、握手。

いまでも先生はTaalcafeに行っていて、オランダ語上手になったねと褒められた。がんばってることを褒められるとうれしい。そして褒めてもらいたい人に褒められるともっとうれしい。

気分が高まらないときでも、ちょっとしたきっかけで気分は変わる。まるでオランダのかわりやすい天気のように。気分の正体は天気のようなものなのかもしれない。

Day665 ~1日1リンゴ~

ここ半年くらいは、昼ご飯を食べるというよりも、昼間はクッキーやチョコレートです。1日3食から、1日2食を経て、1日2.5食の生活に落ち着いてる。ただ、野菜やフルーツを摂る機会がどうしても少ない。と言うか意識しないとほとんど摂らない。フルーツに関しては100%摂らない。それで、しばらく前から昼にリンゴを丸ごとかじることにしています。

☆★リンゴのいいとこ★☆
・持ち運びやすさ
・日持ちする
・安い(1.5kgで2€とか)
・整腸作用による快便(もともと快便だけどさらに)
・丸ごと食べるときの爽快感
・いつでもどこでも食べれる(無臭)
あと、なんか気持ちも高まる↑

最近は、このリンゴ。ジューシーで手ごろな価格。(Lidl)

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オランダのリンゴにはいろんなブランドがある。

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バナナはブランドないけど、リンゴはある。

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どうしてリンゴはあるんだろう?

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他のフルーツはあんまりブランドない。

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なぜリンゴだけ?

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リンゴの選択肢の多さ。

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リンゴを朝食にかじるのもなかなかいい。

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皮剥いて食べようと思ってたら食べなかったけど、丸ごといったらいける。

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ちなみに、1日1バナナは上手くいかず。なぜなら4、5日して熟してきたバナナがあまり好きではないから。(笑)

Day662 ~遊び方はさまざまだし、書く順番もさまざま~

サッカー選手のカードを40枚持っていたら、どうやって遊びますか?

母国語ではない文字を書くときに、どう書きますか?

今日は、シッターの仕事でそんなことを考えました。私だったら、サッカー選手のカードを40枚持っていたら、たぶんベスト11を選んで、友達とこっちの布陣の方が強いとか、ここは他の選手がいいんじゃないかとかします。たぶん。チームごとに分けて、実際の試合っぽく対戦させるかも。あとは、好きな選手のカードをやたら触るでしょう。

でも、今日はサッカー選手のカードを11人とか、キーパー何人とか関係なく全部並べるという遊び方で時間を過ごしました。

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こーゆー遊び方もあるのか!

あと、書初めしました。「澤」「渡」「豊」と書初め用の半紙に書いたのですが、はじめてこの文字(形)を見たらどうやって書くでしょう。。。当たり前のように書き順を知っているから、そうやって書くもんだと思ったけど、違った。

「サッカーは11人」とか「漢字は書き順通り」とか、私の当たり前は、他の人の当たり前ではないね。

ひとそれぞれだよね。

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誕生日カードありがとう。

Day661 ~プレゼント、贈り物、ないしはギフト~

今日は図書館で良さげな絵本が1€で売られていたので、購入。姉の息子にと思って。

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『De paraplu』(傘)というタイトルの絵本。その名の通り絵本。文字はタイトルしかない。赤い傘を見つけた黒いワンちゃんが、風に飛ばされて傘で世界一周するというお話。いろんな傘の使い方が出てきて、傘が冒険には欠かせないアイテムのような気がしてくるような、新しい発見をくれる一冊。字がないから甥っ子にもぴったりだろう。ずいぶん安上がりなプレゼントだけれど(笑)

そんな今日、家に帰ったら大きな袋が届いていた。中身は日本からの誕生日プレゼントだった。

①料理するときに欠かせないサランラップ。オランダのやつはいまだにフニャ~って切れるから使いにくいからかなり助かる。

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②お茶葉もらったけど急須がない問題を解決する救世主。これでお茶を楽しめる。

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③夏に飲みたいドリンクNo,1 麦茶。最近切らしてて水を飲んでたからうれしい。

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④ほしいほしい言いつつも、なかなか買っていなかったウルトラライトダウン(ネイビー)。マジで軽い。明日から空飛べるかも。物理的には無理でも気分は飛べそう。

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⑤手紙とアルバム。やっぱり一番うれしいね、これが。

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誕生日を迎えたと思えた瞬間でした。
プレゼント、贈り物、ないしはギフトをありがとう。

Day660 ~ゆっくり歩くときと、早く歩くとき~

最近、図書館や駅、スーパーまでの道のりを歩いています。あと、家の中にステッパー(歩いてるみたいにできるやつ)も買いました。

歩いているとき、走っているときに、頭の中にいろいろなことが思い浮かびます。だから、何か頭をすっきりさせたいときは歩くに限るなと!

歩いていて気づいたのが、ゆっくり歩いているときと、早く歩くときの視野の違いです。いまゆっくり歩くのと早く歩くのを交互にしています。

ゆっくり歩くときは、周りがよく見えて、立ち止まりたくなります。例えば、いつも歩いている道に脇道があることを発見したりして。心もすごく穏やかでゆとりがあります。

早く歩いているときは、視野がぎゅーっと狭くなります。その分、前に進むことだけに集中できて、他のことは考えなくなります。例えば、誰かと口論して嫌なことがあっても忘れられるし、仕事の締め切りに迫られて感じる焦燥感も消える。 

だから、歩くのにも緩急は必要なのかなと。歩くこと以外にも緩急は必要かも。

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弾丸旅行用に買ったバック!これならLCCの機内持ち込みも行けるし、何よりレインカバーがついてるから雨が多いオランダの冬には最適。

Day659 ~壁にぶつかったら教えてもらう~

今日はオランダで初めてボルダリングジムに行ってみました。

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https://monk.nl/rotterdam/

一日いても11€、土日は10:00-23:00までやってて、カフェ併設で甘いものも苦いものも飲める。苦い炭酸はGrolsch。ロッカーもあるし、靴も借りれるし、RotterdamNoordから歩いて5分の好立地!

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しばらくやっていると、越えられない壁が必ず出てきて、それはその日のうちにどうこうできるものでもなくて、腕の力と体力と時間がどんどんなくなっていく。

でも、できる人の登り方見たり、腕の使い方、体重移動、足の位置なんかを教えてもらうとできたりする。

ボルダリングは、ランニングとは違う、自分にとって大切なことを教えてくれる気がした。

Day577

「学びの責任を持つ」

教員生活中、よくわかっていないながらも、なんだかとても大切なことのように感じていた。それで、「自分で選ぶこと=学びの責任を持つ」と解釈することにしていた。

自分で選ぶことで、モチベーションは高まるし、行動もするけれど、責任を持てていたのかと思うと、そうでもなかったような……。

最近、オランダ語の勉強をしていて、「いま学びに責任持ててるな~」という瞬間がある。それは、新しいテキスト兼ワークブックを買って、学習をしているときのこと。その教材は、音声データのテキスト以外の質問や問題の「答え」が書いていない。答えを探すけど、どこにもない。そうなると、自分が納得できる答えを考えるようになる。わからないところは、何がわからないのか考える。そして、いまある知識や知恵を振り絞って仮の答えをつくっていく。その繰り返し。そうやって学習が進んでいく。

次に進むと決めるも、留まって考えるのも自分の責任。

これを実現させてくれる要素は何かと考えると

・答えがないこと(書いてない)

・課題が簡単ではないこと(言語を習得する)

・課題への動機があること(オランダ語を話せるようになりたい)

・時間をかけられること・学べる期間が長いこと

 

ランニングもそう。

マラソン大会にエントリーする。それに向かって練習する。練習している以上の結果は出てこない。だから、毎日の練習に責任を持つし、意図がある。休む日にはそれなりに意図がある。責任を持って選択している。

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責任を持つことは、とどまらず、進んでいくことではないかと思う。

Day570

今日から語学学校が始まった!A1→A2(初級)のクラスで、13人。初級と言いつつ、みんなバリバリ話せるし、バリバリ聞けてる…(笑)
オランダ在住10年オーバーの人が半分くらいで、5年以下は3人しかいなかった。でも、だからこそ、燃えるってこともある。

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年内にA2とB1の境界線を突破していこう。